Before
After
設計趣旨 |
本建物は昭和59年竣工の歯科医院のフルリニューアルを目的とし、医院の営業を断続的に行いながら施工できるようにリフォームの設計提案を行いました。事前の調査にて構造躯体の状態は良好であり、既設の躯体を活かした外壁のリフォーム、屋根の雨漏り修繕、内装仕上の貼り替えや、平面レイアウトの変更を行いました。 外観は竣工当時トレンドであったDラス下地のタイル貼りから、耐久性も考慮したガルバリウム鋼鈑のカバー工法により修繕しました。医院の顔となるファサードはサイディング貼とし、唐茶色の木目サイディングをベースカラーに採用しつつ、アクセントでピアノのような光沢のある黒色のサイディングを採用しました。銀黒のガルバリウム鋼板と黒色のサイディングが効いたシックな装いながらも、木目サイディングによって柔らか味もある印象にしつらえました。また、診察室前の外部には目隠しのRC塀を築造し、診察室との間に庭スペースを設けることで、患者様のプライバシーに配慮しつつ、落ち着いて施術に臨めるように工夫しました。内部は玄関の入口を親子ドアから自動ドアに改修し、受付カウンターを拡張して患者様への応対が円滑になるように工夫しました。色合いは白のクロスを基調とし、アクセントに石目のグレーのクロスや天井に木目のクロスを採用しました。また、受付カウンターはグレーの石目メラミン化粧板仕上とし、アクセントに艶消し黒のメラミンを採用しました。待合室は外観との繋がりからシックで高級感を出しつつ、柔らか味もあってくつろげる空間としました。 診察室は各診察ブースを仕切るパーテーションにオフホワイトの大理石柄調メラミンを採用し、高級感のある装いとしました。アクセントに木目のメラミン仕上を採用した天井までのハイパーテーションを設置することで、各診察ブースの窓から見える庭空間との調和に配慮しました。 |
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